人間は歳を取るとともに筋力が低下していきます。
また、反射神経なども衰えるため、身体のバランスが崩れた場合にも踏みとどまることが出来ず、
そのまま転倒してしまい、骨折やケガの原因となってしまいます。
この移動時の転倒というケースは意外に多く、寝たきり状態になってしまう場合も多いのです。
介護保険法では、住宅改修という項目があり、自宅で生活する要介護者の生活をより良いするものにするために、
手すりの取付け、段差解消、床の張り替え、開けやすい扉への交換、洋式便器への交換といった5つの工事を上限20万円までとして、
その9割(18万円)または8割(16万円)の給付を受けて行うことが出来ます。(20万円を超えた部分に対しては全額自己負担となります)
床の張り替えの具体的な内容としては、畳からフローリング床に張り替える工事や、
今までの滑りやすい床材から滑りにくい床に張り替える工事があります。
これにより、転倒のリスクを軽減させる効果や、車いす使用者の方でも、容易に移動ができるようにする目的があります。
介護保険の住宅改修費の支払い方法は、全額支払ったのちに申請により9割(または8割)が返金される「償還払い」と、
はじめから1割(または2割)のみを支払う「受領委任払い」の2種類がありますので、
詳しいことが知りたい方は、お住いの市区町村窓口や地域包括支援センター、居宅介護支援事業所などに問い合わせるといいでしょう。