フローリングの床の張り替えは、通常は古い床材を剥がしてから新しい床材を張り直すという方法で行われます。
しかし一方で、古い床材の上にそのまま新しい床材を張り付けるという「重ね張り」と呼ばれる工法もあります。
重ね張り工法のメリットとしては、まず費用が比較的安く済むということが挙げられるでしょう。
通常の工法と違って、解体工事をする必要がないため、解体費や解体で発生したゴミの処分費がかからず、その分全体の費用が安くなります。
次に挙げられるメリットは、施工時間が短くて済むということです。
通常の工法であれば1日以上かかるのが普通ですが、この工法の場合だと8畳間程度までなら1日で工事が完了します。
ですので、工事による日常生活への影響をできるだけなくしたい場合に向いていると言えるでしょう。
さらに挙げられるメリットは、解体工事がないため騒音が少なくて済むということです。
ですので、特に隣の部屋への騒音に気を遣わなければならないマンションなどの場合に好都合だと言えます。
ただし、重ね張り工法のデメリットとしては、段差が生じてしまう場合があるということが挙げられます。
もともとある床材の上に新たに床材を重ねる形になるため、敷居に十分な厚みがない場合は、
床が高くなった分が段差になってしまいます。
ですので、実際に床の張り替えを行った時の段差の有無やその度合いがどうなるのかということを、
あらかじめリフォーム会社と相談しておくことも重要になるでしょう。